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作品うp用ブログ。 油彩・立体がメイン。美術に関するあれこれも書いていく。twitter⇒http://twitter.com/2501kai
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実は先月既に見てきてしまっていて今更だけど、ちょっとだけ感想。

版画と油画の両方が見られ、制作に使ってた道具や、実際の銅版も見られたので、版画にあまり縁がなかった自分にはかなりお得感があった。作品は繊細で静謐。油画の風景画も、鑑賞者を包み込むような優しさがあって、心に染み渡るようだった。
長谷川潔という作家の一生を網羅した展覧会。そこまでメジャーではない(?)作家ではあるが、見る価値あり。
あと、美術館のカフェでこの展覧会に因んだ"アネモネラテ"が頼めるんだが、青みがかった綺麗なラテなんで、一回飲んでみるといいかも。ミュージアムショップで販売してた初期作品がプリントしてあるしおりが素敵すぎて即買い余裕でした。

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まだ会期始まったばかりだし月曜の朝だし、そんなに混んでないだろうとたかをくくって行った新美術館のワシントン ナショナル・ギャラリー展だったが、入った途端、休日と会期終了直前の大大大混雑が予想されるような人の入り方。そして何より作品を見てやばいと感じた。だいたい、乃木坂駅から美術館へ行く方の出口に特設チケットブースができている時点でこの後の混雑が予想できるようなもんだ。

作品に感しては特に何も言うことがないね。もうお馴染みすぎて。ただ、それだけメジャーなのが来てるってことで、今まで印象派をあまり見たことがなかった人には絶対オススメしたい展覧会だった。モネありドガありゴッホありマネありルノアールありスーラありセザンヌあり、超有名なモネの"あの"作品がこっそり来ていたりと、まるで印象派オールスター夢の共演!といったところだ。しかも、今までやった印象派絵画の展覧会総まとめみたいな感じで、多分一番豪華なんじゃないか?
そんなわけだから、既に結構印象派の作品って見ちゃってるんだけどって人はわざわざ混雑にまみれることもないが、あんまり見たことないって人やミーハーはなにも考えずに見に行くべき。ただし平日の朝イチにな。休日に行くなら寛容な心を携えて一日張り付いて見るくらいの勢いで行った方がいい。絶対に後悔はしない。
個人的に良かったのが、油彩以外の媒体を使って制作された作品のエリアがあったこと。作家それぞれの作品作りへの取り組みが見られるのはなかなか嬉しかった。
図録は3種類から選べて、私はゴッホとマネのものにした。キャプションや展示構成などは完全に一般向けで、ざっと印象派初期から後期までの流れをさらっている感じ。まあ、日曜美術館や美の巨人達といったテレビや新聞などで大々的に広告される前にさっさと行ってくるに限るね。
 

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今までも結構展覧会は行ってきたけど、今度からここに感想を書いていくことにします。折角行ったのにもったいないからね。



山種美術館でボストン浮世絵展、太田記念美術館で歌川国芳見ちゃったら、行くしかないでしょう写楽。
てなわけで、昼間までの豪雨にめげず、昨日は写楽に行ってきた。あの大雨の後だというのに15:00の時点で20分待ち。レンブラント展の40分待ちには負けるがね。

第1会場は写楽とその周辺の役者絵の画家たち。第2会場は写楽の作品を年代別に展示、という感じ。混んでるので第2会場から見たのだが、どうもそれで正解だったようだ。作品数が多い上に肝心のメインが第2会場なので、何も知らずに第1会場から見ていたら人の多さにもめげてしまっていただろう。混雑度は第1会場>第2会場だった。

写楽の浮世絵はとにかくどれをとってもカッコいい!!役者が最も引き立つポーズをしっかりと捉えて描いている。他の浮世絵師の描いた、どことなく上品な役者絵と比べると、特に大首絵は本当に生き生きしていていいね。しかしそれも本当に10ヶ月間の出来事であったと感じさせる様に、後半の写楽の作品は役者から引いてしまったような構図が目立つ。勿論デッサン力は確かだけれど、その力だけで描いているのがなんとなくわかる。近くで見ていた人が、「どれも同じに見えてきた…」と呟いていたが、まさしくその通りだと思う。
また、今回はポスターデザインやキャッチコピー、会場作りや展示方法に、博物館側のこだわりを感じた。まるでこれから歌舞伎を見に行くんだぜ!と言わんばかりの演出にワクワクが止まらなかったわけだが、その心意気も写楽同様、第1会場までしか持たなかったような気がする…。キャプションも通り一遍のことが述べられているだけで、五百羅漢展のような、意気込みを感じる文であるとはとても言えなかった。作品集めと演出で力尽きたのかな・・・。

展示作品をじっくり見ていると、明らかに紙が丸められていたのを必死で伸ばしたような折り目が目立つ。そして日本の所蔵する作品のなんと状態の悪いことか!浮世絵の現実をまざまざと思い知った展覧会。日本はほんとに見る目がないね・・・。
 

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SCAN0194.JPG「人喰い」
油彩


卒業記念の画集にこんな感じで載りました。五美大展では上の100号サイズにまとめたものを出品しました。下の6枚はその時に日の目を見られなかったので個別に撮ってあります。この画像ではそれぞれの絵が詳しく見られないので、後々1枚ずつアップしていこうと思います。

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SCAN0192.JPG
バレンタインということで急ごしらえなカード。
ヴィンテージ風のポストカードをチョコレートに添えて渡せばどれだけ気の利いたことだろうなんて思いながらね。最近模写がやりたくて、そのきっかけとしては最適だったかと思っている。左がムリーリョの「貝殻の子供たち」よりキリストを抜粋。右はラファエッロ・ヴァンニの「キューピッドを鎮める“賢明”」よりキューピッドを抜粋。
13×8cmの画面に水彩色鉛筆で描いたもんだからスキャンすると荒さが目立つなあ。


それから、五美大卒制展に出品することになりました。
2月17日~27日、国立新美術館にて開催されます。よろしければ是非足を運んでみてください。

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昨日行ってきました。
全体の作品数はそれほど多いと感じませんでした。人も少なく、ゆったりと見ることができたと思います。今回はグッズがかなり充実していて、実用品やインテリアとしても使えそうなものが多かったと思います。私は赤崎みまさんの作品のポストカードというかラミネートが欲しかったのですが、作品自体が写真だからなのか、どうやら扱っていないようでした。ポストカードも縦長の連作を並べていて1つ1つの良さが損なわれているために、買おうという気にはなれませんでした。

それではざっと作品の感想を。

三好耕三さんの写真作品は根の分かれた大根(?)の写真とサボテンの写真が印象的でした。モノクロの画面の中にも色を感じるというか、絵画を見ているような気分になりました。特にサボテン1本だけを写した《Cacti》シリーズは、あの写された1本1本のサボテンが個性的で、まるで笑っている人間のように見えて非常に面白かったです。

古郷秀一さんは《たわみ》シリーズが美しくて好きでした。木と鉄で作られたとは思えないしなやかな曲線は素直に感動できます。

遠山香苗さんの絵画はとにかく彼女自身の色彩感覚が素晴らしい。絵の具の透明感と重なりが非常に美しく、空間を感じました。私は《小さな絵シリーズ》の中に見つけた1枚が特に好きで、自分の部屋に欲しいなと思いました(笑)

近藤高弘さんの作品は、ポスターを見たときからとても綺麗で気になっていたのですが、実際に目にすると表現の豊かさに驚きました。やはり滴のついた作品が気に入りましたが、白磁のものも「死」がそこにあるという迫力が合って良かったです。1つのモチーフからあんなにたくさんの表現ができるんだなあ・・・参考になりました。

流麻二果さんのは人物の残像を描かれているそうですが、水が流れたりたゆたっているような表現の中に哀愁やら孤独やらを感じました。人物“そのもの”を描くのとは違う、掴みどころのないものを的確に表現していると感じます。

深井総一郎さんの作品はどれも飛び出す絵本や童話の中の世界のようで、作品を見ているだけで物語が頭の中にできていくような錯覚があります。歴史の重みや自然の温かさを愛しているんじゃないかと感じさせる作品でした。派遣国がイギリスだと書いてあって納得。

鈴木涼子さんの作品はフィギュアをモチーフにしていますが、雰囲気が昭和のビールのポスターを彷彿とさせます。アイドルがビール片手に水着とかでこちらを見て笑っているような懐かしい感じのポスター。そう思うと、アイドルや芸能人に向けている視線との関連を考えさせられて面白いですよね。

赤碕みまさんの写真作品に近いことを以前友人がやっていたので、個人的にとても親近感が沸きました。植物を撮っている写真が特に美しくて好きになりましたが、鉱石の写真作品に付けられている詩はちょっといただけなかったです。くどいような感じがして。作品自体に力があるのだから、どうせならそれだけで勝負して欲しかったな、と思いましたね。

神戸智行さんの空間を使った大きな展示は池を直接覗いているような感覚が味わえました。清潔で上品な、まさしく日本人らしい作品だなと思いました。

近藤聡乃さんは映像作品より漫画がぐっときました。女の子と作者自身がシンクロしていて、その語り口やコマ割が漫画にしかできない表現で面白かったです。

町田久美さんの作品はなんだかちょっと見るだけでお腹が一杯になって胸焼けを起こすような感じがしました。迫力がありすぎるというか気持ち悪いというか生々しいというか・・・勿論褒め言葉ですよ?

山口紀子さんは1点しか作品がなかったのですが、図録には数点掲載されていて、むしろそちらの方を見たかったような気も・・・。正直ちょっと物足りなさを感じました。ただ、紙を突き破って植物が生えているようなイメージが儚い中にもちょっと怖くて良かったですね。

今回は自分の作品に対する見方を確認する目的があって行った展覧会だったので、そういう意味ではこのブログに感想もまとめられ、自分の中で有意義だったと感じました。今まで全く作品の見方がわからなかったので、深く鑑賞できる人には稚拙な感想と映ったかもしれませんが、ご容赦ください。

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