作品うp用ブログ。
油彩・立体がメイン。美術に関するあれこれも書いていく。twitter⇒http://twitter.com/2501kai
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職場での健診で朝から飲まず食わず。しかし折角早くに帰れるのだからと、また懲りずに美術館へ足を運んでしまった。今日は東京都現代美術館の名和晃平ーシンセシス展。
美術手帖で紹介されていたガラス球で覆われた鹿を見てからというもの、一度現物にお目にかかりたいと思っていたのが、まさかこうも早く実現するとは。展覧会ポスターを見た時の興奮は半端じゃなかった。
そして現物は期待を裏切らなかった。というか、単なる彫刻展示ではなく、空間演出が凝っていて、異空間にどっぷり浸かってしまった。この展示は作品のキャプションが無いのだが、それも空間演出に大いに貢献している。実際のところ、キャプションが無くても充分に楽しめるほどの美しさと強さを持った作品達だと思う。一周目で作品と空間を味わい、二週目からはキャプションの印刷されたガイドを持って見るーつまりキャプションを見るか否かを鑑賞者に選択させるーというやり方は展覧会のコンセプトにも一致していて、理屈ばかりで押し付けがましいといった感じもない、"楽しめる"展覧会だった。
私が気に入った作品はやっぱり鹿の彫刻。生身だった鹿が泡立っている様に見え、ガラスと剥製でできているという本来の重みを感じさせず、その泡をつついたら覆われている鹿の存在が抉り取られて消滅してしまうのではという錯覚に陥る。
次点は、実際の泡がはじけている作品。泡が膨らんでは消え膨らんでは消え…。泡の弾ける音が空間中に響き、虹色の膜が揺らめいているこの空間にずっといたくなった。
幻想的な贅沢空間、仕事帰りに味わえて大満足。
美術手帖で紹介されていたガラス球で覆われた鹿を見てからというもの、一度現物にお目にかかりたいと思っていたのが、まさかこうも早く実現するとは。展覧会ポスターを見た時の興奮は半端じゃなかった。
そして現物は期待を裏切らなかった。というか、単なる彫刻展示ではなく、空間演出が凝っていて、異空間にどっぷり浸かってしまった。この展示は作品のキャプションが無いのだが、それも空間演出に大いに貢献している。実際のところ、キャプションが無くても充分に楽しめるほどの美しさと強さを持った作品達だと思う。一周目で作品と空間を味わい、二週目からはキャプションの印刷されたガイドを持って見るーつまりキャプションを見るか否かを鑑賞者に選択させるーというやり方は展覧会のコンセプトにも一致していて、理屈ばかりで押し付けがましいといった感じもない、"楽しめる"展覧会だった。
私が気に入った作品はやっぱり鹿の彫刻。生身だった鹿が泡立っている様に見え、ガラスと剥製でできているという本来の重みを感じさせず、その泡をつついたら覆われている鹿の存在が抉り取られて消滅してしまうのではという錯覚に陥る。
次点は、実際の泡がはじけている作品。泡が膨らんでは消え膨らんでは消え…。泡の弾ける音が空間中に響き、虹色の膜が揺らめいているこの空間にずっといたくなった。
幻想的な贅沢空間、仕事帰りに味わえて大満足。