作品うp用ブログ。
油彩・立体がメイン。美術に関するあれこれも書いていく。twitter⇒http://twitter.com/2501kai
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昨日行ってきました。
全体の作品数はそれほど多いと感じませんでした。人も少なく、ゆったりと見ることができたと思います。今回はグッズがかなり充実していて、実用品やインテリアとしても使えそうなものが多かったと思います。私は赤崎みまさんの作品のポストカードというかラミネートが欲しかったのですが、作品自体が写真だからなのか、どうやら扱っていないようでした。ポストカードも縦長の連作を並べていて1つ1つの良さが損なわれているために、買おうという気にはなれませんでした。
それではざっと作品の感想を。
三好耕三さんの写真作品は根の分かれた大根(?)の写真とサボテンの写真が印象的でした。モノクロの画面の中にも色を感じるというか、絵画を見ているような気分になりました。特にサボテン1本だけを写した《Cacti》シリーズは、あの写された1本1本のサボテンが個性的で、まるで笑っている人間のように見えて非常に面白かったです。
古郷秀一さんは《たわみ》シリーズが美しくて好きでした。木と鉄で作られたとは思えないしなやかな曲線は素直に感動できます。
遠山香苗さんの絵画はとにかく彼女自身の色彩感覚が素晴らしい。絵の具の透明感と重なりが非常に美しく、空間を感じました。私は《小さな絵シリーズ》の中に見つけた1枚が特に好きで、自分の部屋に欲しいなと思いました(笑)
近藤高弘さんの作品は、ポスターを見たときからとても綺麗で気になっていたのですが、実際に目にすると表現の豊かさに驚きました。やはり滴のついた作品が気に入りましたが、白磁のものも「死」がそこにあるという迫力が合って良かったです。1つのモチーフからあんなにたくさんの表現ができるんだなあ・・・参考になりました。
流麻二果さんのは人物の残像を描かれているそうですが、水が流れたりたゆたっているような表現の中に哀愁やら孤独やらを感じました。人物“そのもの”を描くのとは違う、掴みどころのないものを的確に表現していると感じます。
深井総一郎さんの作品はどれも飛び出す絵本や童話の中の世界のようで、作品を見ているだけで物語が頭の中にできていくような錯覚があります。歴史の重みや自然の温かさを愛しているんじゃないかと感じさせる作品でした。派遣国がイギリスだと書いてあって納得。
鈴木涼子さんの作品はフィギュアをモチーフにしていますが、雰囲気が昭和のビールのポスターを彷彿とさせます。アイドルがビール片手に水着とかでこちらを見て笑っているような懐かしい感じのポスター。そう思うと、アイドルや芸能人に向けている視線との関連を考えさせられて面白いですよね。
赤碕みまさんの写真作品に近いことを以前友人がやっていたので、個人的にとても親近感が沸きました。植物を撮っている写真が特に美しくて好きになりましたが、鉱石の写真作品に付けられている詩はちょっといただけなかったです。くどいような感じがして。作品自体に力があるのだから、どうせならそれだけで勝負して欲しかったな、と思いましたね。
神戸智行さんの空間を使った大きな展示は池を直接覗いているような感覚が味わえました。清潔で上品な、まさしく日本人らしい作品だなと思いました。
近藤聡乃さんは映像作品より漫画がぐっときました。女の子と作者自身がシンクロしていて、その語り口やコマ割が漫画にしかできない表現で面白かったです。
町田久美さんの作品はなんだかちょっと見るだけでお腹が一杯になって胸焼けを起こすような感じがしました。迫力がありすぎるというか気持ち悪いというか生々しいというか・・・勿論褒め言葉ですよ?
山口紀子さんは1点しか作品がなかったのですが、図録には数点掲載されていて、むしろそちらの方を見たかったような気も・・・。正直ちょっと物足りなさを感じました。ただ、紙を突き破って植物が生えているようなイメージが儚い中にもちょっと怖くて良かったですね。
今回は自分の作品に対する見方を確認する目的があって行った展覧会だったので、そういう意味ではこのブログに感想もまとめられ、自分の中で有意義だったと感じました。今まで全く作品の見方がわからなかったので、深く鑑賞できる人には稚拙な感想と映ったかもしれませんが、ご容赦ください。
全体の作品数はそれほど多いと感じませんでした。人も少なく、ゆったりと見ることができたと思います。今回はグッズがかなり充実していて、実用品やインテリアとしても使えそうなものが多かったと思います。私は赤崎みまさんの作品のポストカードというかラミネートが欲しかったのですが、作品自体が写真だからなのか、どうやら扱っていないようでした。ポストカードも縦長の連作を並べていて1つ1つの良さが損なわれているために、買おうという気にはなれませんでした。
それではざっと作品の感想を。
三好耕三さんの写真作品は根の分かれた大根(?)の写真とサボテンの写真が印象的でした。モノクロの画面の中にも色を感じるというか、絵画を見ているような気分になりました。特にサボテン1本だけを写した《Cacti》シリーズは、あの写された1本1本のサボテンが個性的で、まるで笑っている人間のように見えて非常に面白かったです。
古郷秀一さんは《たわみ》シリーズが美しくて好きでした。木と鉄で作られたとは思えないしなやかな曲線は素直に感動できます。
遠山香苗さんの絵画はとにかく彼女自身の色彩感覚が素晴らしい。絵の具の透明感と重なりが非常に美しく、空間を感じました。私は《小さな絵シリーズ》の中に見つけた1枚が特に好きで、自分の部屋に欲しいなと思いました(笑)
近藤高弘さんの作品は、ポスターを見たときからとても綺麗で気になっていたのですが、実際に目にすると表現の豊かさに驚きました。やはり滴のついた作品が気に入りましたが、白磁のものも「死」がそこにあるという迫力が合って良かったです。1つのモチーフからあんなにたくさんの表現ができるんだなあ・・・参考になりました。
流麻二果さんのは人物の残像を描かれているそうですが、水が流れたりたゆたっているような表現の中に哀愁やら孤独やらを感じました。人物“そのもの”を描くのとは違う、掴みどころのないものを的確に表現していると感じます。
深井総一郎さんの作品はどれも飛び出す絵本や童話の中の世界のようで、作品を見ているだけで物語が頭の中にできていくような錯覚があります。歴史の重みや自然の温かさを愛しているんじゃないかと感じさせる作品でした。派遣国がイギリスだと書いてあって納得。
鈴木涼子さんの作品はフィギュアをモチーフにしていますが、雰囲気が昭和のビールのポスターを彷彿とさせます。アイドルがビール片手に水着とかでこちらを見て笑っているような懐かしい感じのポスター。そう思うと、アイドルや芸能人に向けている視線との関連を考えさせられて面白いですよね。
赤碕みまさんの写真作品に近いことを以前友人がやっていたので、個人的にとても親近感が沸きました。植物を撮っている写真が特に美しくて好きになりましたが、鉱石の写真作品に付けられている詩はちょっといただけなかったです。くどいような感じがして。作品自体に力があるのだから、どうせならそれだけで勝負して欲しかったな、と思いましたね。
神戸智行さんの空間を使った大きな展示は池を直接覗いているような感覚が味わえました。清潔で上品な、まさしく日本人らしい作品だなと思いました。
近藤聡乃さんは映像作品より漫画がぐっときました。女の子と作者自身がシンクロしていて、その語り口やコマ割が漫画にしかできない表現で面白かったです。
町田久美さんの作品はなんだかちょっと見るだけでお腹が一杯になって胸焼けを起こすような感じがしました。迫力がありすぎるというか気持ち悪いというか生々しいというか・・・勿論褒め言葉ですよ?
山口紀子さんは1点しか作品がなかったのですが、図録には数点掲載されていて、むしろそちらの方を見たかったような気も・・・。正直ちょっと物足りなさを感じました。ただ、紙を突き破って植物が生えているようなイメージが儚い中にもちょっと怖くて良かったですね。
今回は自分の作品に対する見方を確認する目的があって行った展覧会だったので、そういう意味ではこのブログに感想もまとめられ、自分の中で有意義だったと感じました。今まで全く作品の見方がわからなかったので、深く鑑賞できる人には稚拙な感想と映ったかもしれませんが、ご容赦ください。
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