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作品うp用ブログ。 油彩・立体がメイン。美術に関するあれこれも書いていく。twitter⇒http://twitter.com/2501kai
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横浜のそごう美術館で開催中の、安野光雅の絵本展に行ってきました。
ツイッターの方では散々わめき散らしましたが、こっちでもわめきます。

まずは展覧会や作品全体について。

水彩とペン画がほとんどでしたが、後半は切り絵などもあり、幅広い活動を見ることができました。作品数は結構多いです。それに加えて1枚1枚の描写の密度と散りばめられた小ネタの数々。これはじっくり見ていたら余裕で1日使えちゃいます。見ていて飽きない、という言葉に尽きると思います。
子供が見ても絵柄はかわいいし、教育的な側面もあって絵本としての価値はもちろんですが、大人が見ても非常に面白いでしょう。描きこまれた異国の風景や人々、そして文化・・・。随所に発見できる有名な絵画作品や映画、童話などのパロディ。子供と大人で2度楽しめる作りです。
安野光雅はエッシャーや騙し絵などに強く影響を受けていたようで、その要素も各所に見受けられます。よく見ると、ん?と思うところがちらほら・・それらがユーモラスな発想で味付けされて、見ていてとっても楽しいです。作品全体に感じられるのは自然と人に対する愛とユーモアと遊び心。楽しんで描いているのがひしひしと伝わってくる、素敵な作品たちでした。

そして個人的に気にいったのは・・
“ふしぎなたね”がもうかわいすぎてやばい。あのたね同士の絶妙な配置と、登場人物たちの仕草にクスッときます。植物と農業的なほのぼのムードが好きな私にはたまりませんよほんと。というか植物の描写が素敵すぎ。あんな風に描けるようになりたい・・。
あと、何より旅の絵本。
自宅に、親が買った旅の絵本が1冊だけあるのですが、これが引越しや災難を逃れて今まで残っている我が家で唯一の絵本で、両親共にお気に入り。私もその魅力に取り付かれて、教職の授業での絵本紹介でも周りに散々布教しました。この絵本の素晴らしいところは、世代を超えて楽しめるということ。それから子供と読み手(親)が物語を自分で作れるというところにあると思います。ウォーリーを探せ!ならぬ旅人を探せ!というような使い方もできるし、読み手が子供に注目させる場所を変えて1冊の本で違った物語を作って子供と一緒に楽しむこともできます。親子で想像力をフルに使える、なんて素敵な絵本!自分に子供ができたら絶対に読ませたい1冊です。

10月10日までやっているそうなので、是非行って見てください。必見です。

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