作品うp用ブログ。
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今日は千代田区芸術祭の搬出日だったもんで、搬出開始までの時間潰しにと、目黒区美術館に行ってみた。「スケッチブックの使い方ー描いたり歩いたり、そしてまた描いたりー」展という、小川千甕と澤部清五郎という2人のスケッチブックに描かれたものを中心にした一風変わった展覧会だった。会期は今日までだったのだが、以前から気になっていたので来れて良かった。私はどうも、(例え落書き程度のものであっても)絵を描く時はきちんとしたものを描かなければという意識が働いて、気軽に思い立って描こうと思えなかったり、描けても自分の冴えない線にほとほとうんざりして破り捨ててしまうといった事があって、スケッチブックに書き溜めることができないので、この展示で多少自分の"枷"を外したいという気持ちがあったのだ。
展示は、スケッチブックの見開きをコピーしたものをずらりと貼るという形で、じっくり1ページずつ見るとなると結構な数にはなるが、こじんまりした美術館でないと到底埋まりきらないだろう。展示スペースは2部屋しかないが、それでも十分だ。
ポストカードにできそうな水彩着色のものや走り書き程度のものまで描き方は様々だったが、見開き1ページをぶち抜きで使って描いているものもあって、これは糸綴じスケッチブックならではの芸当だ。牧歌的な風景画から人物まで、きちんと絵を勉強している人達のスケッチブックといった感がある。中にはメモ帳のように書かれていたり、ふつうの罫線入り手帳を使ったものもあったり・・・とにかく紙と鉛筆と水彩絵の具があればなんでもできそうだ。というかここまで描き続ける、というその積み重ねには感慨深いものがある。絵描きなら誰でも持っているしやっている事ではあるが、改めてこうして他人の足跡を見ていると、自分も啓発されるというものだ。
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